うつっぽい?の種類②
うつだと思っていたら違った・・・?
前回はうつの種類について触れました。しかし、抑うつ症状が出ていてもうつ病とは限らないケースについて触れていきます。
逆に自分がうつ病だと思い込んでいたら、まったく別の病気が原因のこともあります。冒頭でお話しした、パーキンソン氏病もその一つです。
他には、甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、低血圧症、子どもに多くみられる起立性調節障害(OD)、また意外ですがアルコール依存症なども、うつの症状が現れるといいます。そのため、心療内科で良い病院では最初に血液検査をする場所もあります。
また、環境の変化でも抑うつ気分が出ることがあります。これは多くの場合、環境に影響して起こるので、適応障害と診断されます。また、パニック障害などを含む不安障害などは、環境だけではなく遺伝も関係することがあります。
ですので、詳しい聞き取りや内科的な検査をせず、「うつ病」と断定されるのは、もしかしたら時期尚早かもしれません。
うつの解決策は?
心療内科・精神科では、薬物療法やカウンセリングなどにより治療することが多いです。
薬が合えば、薬物治療もありなのではと思います。ただし、薬が合わないとずっと合う薬を探し続けるため、治療は長期化する可能性もあります。
うつのメカニズムは、脳科学的では大まかに説明されてはいますが、厳密にはわかっていません。よく言われるセロトニン等の不足によるというモノミアン仮説(1960年)だけでは説明できないということが判明し、その後も新たな仮説が提唱され続け、結論は出ていない状況です(参照:高津心音メンタルクリニック「うつ病発症 メカニズム」より)。
『「うつ?」と思ったら体温を測りなさい』という書籍がありますが、確かに体を温めることで、免疫系が強くなり外的ストレスにも強くなります。体温の数値自体は個人差があるので一概にいえない部分もあるかもしれませんが、うつ病患者の方は体温のリズムが乱れているといいます。健常者が睡眠時に体温が下がり身体が休息するのに対し、うつ病患者は体温があまり下がらないのです(参照:Our Age「うつ病患者の体温は一日中高い」より)。
この体温のリズムを整えるために、寝る前に湯船にしっかりと浸かるというのが推奨されています。湯船に浸かることで、その後体温が下がりやすく、入眠しやすくなり、その体温差によって身体が休息を取れるのです。シャワー派の方もお疲れのときはぜひ試してみてくださいね^^
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