褒めてもらった記憶

みなさんは、子どものときに何かを褒めてもらったことを一つ覚えていますか?

子どものとき、何かを褒めてもらった記憶は、一生刻まれるほど印象的なものとなります。

また昔話ですが、私が子どものときにけなされた記憶、そして褒められた記憶についてお話しします。

私はあまり絵が褒められるタイプの子どもではありませんでした。

私の親も絵がそれなりに上手かったので、私はシビアな評価を受けながら成長することになりました。

学童でプラ板を作ったとき、リトルマーメイドのアリエルの絵がとても上手に描けて、嬉しくてお母さんに見せました。

しかし、お母さんの反応は、「大人っぽい顔立ちだね」というものでした。

確かに、上手かったものの、縦長になってしまい、どこか大人っぽいアリエルだったのです。

小学校高学年、これまた絵が上手いタイプの先生で、私が明らかに小学5年生にしては描き込んだ絵を描いていたのに関わらず、一言も褒めてくれたことはありませんでした。

もちろん、絵の県大会など、賞関連のものにも私の絵を出してくれたことは一度もありませんでした。友達からはかなり上手いと言ってもらっていたので、自己評価でもそれなりに描き込めていると思っていたのに、一言も褒めないその先生の態度は今でも不思議です(私のことが生意気に写っていたのかもしれません)。


そんななか、はじめて私の絵を理解してくださった先生がいます。それは中学校の忘れもしない女性の冨高先生という方でした。

美術の時間ではなく、一年生のとき私のクラス担任だった冨高先生は、クラスで集められた私のプロフィール帳に描いた、ちょっとしたイラストをみて、「この影の入れ方で上手だってわかったよ」と言ってくれました。今までそれなりに上手に絵を描けていた(今でもそう思います)私には、周りに自分の絵を認めてくれる存在がいませんでした。

だから、このときの、ちょっとした褒め言葉がとても嬉しかったのです。

美術の冨高先生は、その後も三年間、私の美術作品を見守り続けてくれました。

それが心の支えになり、高校2年生のときに美術予備校を志すきっかけとなりました。

そして、一浪した末、芸大油画科に合格したのですが、

この冨高先生の言葉なしには、成しえなかったと思います。


私は、このような、本当にちょっとした「褒められる体験」を生徒さんに経験していただきたいと思っています。

それが、人生を変える一言になることもあるからです。

おうちキャンパスの講師教育では、必ず、この生徒さんの潜在的才能を見つけてちゃんと言葉にすることをご指導させていただいています。

最後の一推しの一言は、その後の人生を大きく変えるものとなります。

そんな人生を変えてくれる先生との出会いをおうちキャンパスは作っていきたいと思っています。

レッスンにご興味があられる方はぜひお気軽にお問い合わせを。

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